銀閣寺
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銀閣寺

銀閣寺
銀閣寺(観音殿)

銀閣寺見所ガイド

銀閣寺 案内図
銀閣寺案内図

銀閣寺(ぎんかくじ)は金閣寺と並ぶ京都楼閣建築の代表寺院ですが、正式名称を慈照寺(じしょうじ)といいます。銀閣寺を創建したのは室町幕府8代将軍の足利義政で祖父である足利義満が建てた北山山荘(金閣寺)を参考に、東山文化の代表東山山荘を造営しました。
東山山荘の楼閣建物を「銀閣」と呼ぶことから、寺院全体が銀閣寺と称されています。銀閣寺という名称は、近世の名所案内にも登場することから古くから使われている通称です。

銀閣寺を象徴する建物が銀閣と呼ばれる観音殿です。さらに、方丈の前庭にある白砂の砂盛り向月台(コウゲツダイ)と、波紋を表現した銀沙灘(ギンシャダン)も見所の一つです。
銀閣の前にある錦鏡池(きんきょうち)を中心に池泉回遊式庭園が広がっています。この庭園は1952年に特別史跡、特別名勝にも指定されている景勝地です。

正式名称
慈照寺(じしょうじ)
通称:銀閣寺(ぎんかくじ)
慈照寺創建
延徳2年(1490年)
足利義政(足利8代将軍)造営
開山 夢窓疎石(勧請開山)
文化財など
銀閣(観音殿)、東求堂:国宝
絹本著色春屋妙葩:重要文化財
庭園:特別史跡、特別名勝
1994年世界遺産登録
拝観料、拝観時間
大人・高校生500円、少・中学生300円
(団体扱いはありません)
夏季(3/15-11/30)午前8:30 ~ 午後5:00
冬季(12/1- 3/14)午前9:00 ~ 午後4:30
駐車場
有料駐車場あり(京都市営駐車場使用)
問い合わせ先
〒606-8402 京都市左京区銀閣寺町2
TEL:075-771-5725

銀閣(観音殿)

銀閣(観音殿)
銀閣(観音殿)

銀閣寺を代表する建物が銀閣(観音殿)です。銀閣は2層構造で初層は「心空殿」といわれる住宅風様式を取っています。上層は「潮音閣」といわれる禅宗様(唐様)の仏堂です。現存する唯一の室町期・東山文化を代表する楼閣庭園建築です。
金閣寺に貼られた金箔と同じように銀閣寺には銀箔が貼られていたという説もありましたが、銀閣には銀箔を貼った痕跡はありませんでした。足利義政が茶道を趣味とし禅宗文化に帰依したわびさび人ですので創建当初から銀箔を貼る計画はしていなかったものと思われます。
2007年1月に行われた科学的な調査でも銀箔は検出されなかったと発表されました。

銀閣・建物構造

1層(初層)
「心空殿(しんくうでん)」といわれる住宅風様式
上層
「潮音閣(ちょうおんかく)」といわれる禅宗様(唐様)の仏堂
屋根
こけら葺の屋根には金銅の鳳凰が羽ばたいています

銀閣寺の庭園

錦鏡池(きんきょうち)
錦鏡池(きんきょうち)
洗月泉
洗月泉

銀閣寺の庭園は銀閣(観音殿)前に広がる錦鏡池(きんきょうち)を中心に池泉回遊式庭園を形作っています。この庭園は西芳寺(通称:苔寺)の庭園を模して造ったと言われています。現在の庭園は江戸時代に改修されたもので、創建当時とは異なっています。

銀沙灘(ぎんしゃだん)
銀沙灘(ぎんしゃだん)
向月台(こうげつだい)
向月台(こうげつだい)

本堂(方丈)前には砂を波形に盛り上げた銀沙灘(ぎんしゃだん)と円錐型の向月台(こうげつだい)があります。向月台の上に座って東山に昇る月を眺めたと言われていますが、現在のような形になったのは江戸後期になってからです。

銀閣寺の歴史

大文字山
大文字山
東求堂(とうぐどう)
東求堂(とうぐどう)

銀閣寺を創建したのは室町幕府8代将軍の足利義政です。義政は祖父である足利義満が建てた金閣寺を参考に、京都東山・大文字山の麓に東山山荘(東山殿)の造営を始めました。義政は建築を始めた翌年(1483年)にはここに移り住み、別荘としてだけでなく表向きの仕事にも使っていました。
金閣寺ほどの規模はありませんが、銀閣寺にも会所、常御所(つねのごしょ)などの大規模な建物が建ち並んでいました。しかし、現存するのは銀閣(観音殿)と東求堂(とうぐどう)だけです。
義政は東山山荘の完成を待たず1490年1月に死去しました。義政の菩提を弔うため東山殿は寺に改められ、相国寺の末寺として慈照寺が創建されました。
銀閣寺は戦国末期に前関白の近衛前久の別荘にもなったこともありましたが、前久の死後再び相国寺の末寺となりました。

銀閣寺の歴史

1482年(文明14年)
足利義政 東山山荘の造営を始める
1490年(延徳2年)1月
足利義政死去
1490年(延徳2年)2月
足利義政の菩提を弔うため東山山荘を寺に改め、相国寺の末寺とした。寺の名前を慈照寺とした。
戦国時代末期(1570年頃)
関白近衛前久の別荘になるが、前久の死後再び相国寺の末寺として再興された。

銀閣寺写真集

銀閣寺・総門
銀閣寺・総門
銀閣寺垣
銀閣寺垣

銀閣寺道から銀閣寺に至る長い参道がありますが、さらに銀閣寺の総門まできれいな石畳が続いています。銀閣寺・総門をくぐり右に折れると切りそろえられた銀閣寺垣が見られます。銀閣寺垣は総門から中門に至る50mほどの間を高い生け垣で囲ったものですが、本来は防衛のために造られたものです。

窓から眺めた銀沙灘
窓から眺めた銀沙灘
方丈
方丈

銀閣寺の見所はなんと言ってもその美しい庭園ですね。波を表現しているとか月の光を反射させるためという銀沙灘を窓から眺めるとこんな感じに見えます。銀閣寺の本堂(方丈)の正面にかかる額には「東山水上行」と書かれています。

漱蘚亭跡の泉
漱蘚亭跡の泉
東山から銀閣寺庭園を望む
東山から銀閣寺庭園を望む

漱蘚亭跡の横に今でも水がわき出ている「お茶の井」があります。お茶が趣味だった足利義政はこのわき水を使ってお茶を飲んだのでしょうね。銀閣寺の広大な庭園の全景を見渡すには、少し高いところから眺めるのが一番です。

銀閣寺周辺ガイド

白沙村荘(はくさそんそう)・橋本関雪記念館

白沙村荘(はくさそんそう)

北白川通りから銀閣寺に通じる銀閣寺道にあるのが白沙村荘です。昭和初期の京都画壇を代表する橋本関雪が集めた仏像や美術品が飾られている記念館です。内部は3400坪という広大な敷地で関雪が造った名画のような庭が眺められます。

拝観時間
午前10:00 ~ 午後5:00
駐車場
有料駐車場あり(ノアノアパーキング使用)
問い合わせ先
〒606-8406 京都市左京区浄土寺石橋町37番地
TEL:075-751-0446

銀閣寺周辺・駐車場

銀閣寺・駐車場
銀閣寺・京都市営駐車場

銀閣寺の駐車場は京都市が運営する京都市営銀閣寺観光駐車場が利用できます。場所は銀閣地道と鹿ヶ谷通りの交差点を少し南に入ったところです。一日中駐車しても800円と安価なのですが乗用車の収容台数が40台しかありませんので、観光シーズンには長い駐車待ちの車が並びます。

有料使用時間
午前8:00 ~ 午後5:00
駐車料金(1回/1日)
普通乗用車   800円
二輪車/自転車 200円
観光バス   2500円
収容台数
普通車  40台
観光バス 12台
問い合わせ先
京都市左京区浄土寺石橋町62番地
TEL:075-771-0783


金閣寺

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