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450大徳寺・今宮神社 アーカイブ

2007年01月05日

今宮神社

今宮神社本殿
今宮神社本殿

今宮神社の見所

今宮神社山門
疫神社(旧宮)
上:今宮神社山門/下:疫神社

京都紫野の船岡山北側に位置するのが今宮神社です。御祭神の三柱をお祀りした神社は994年船岡山に創建され疫病を鎮めると信仰を集めていました。
都に疫病が広まったとき一条天皇が疫病を鎮めるため御祭神を現在地に勧進せられ、御霊会を催されました(1001年)。今宮という名称は、それまでこの地にあった疫神社に対して新しい宮という意味で今宮という名前が付けられました。
4月第2日曜日に催される「やすらい祭り」は、疫病を鎮めるご利益があると言われる京都奇祭の一つです。

御祭神
大己貴命、事代主命、奇稲田姫命
ご利益
疫病退散
今宮神社のお祭り
4月第2日曜日 やすらい祭り

今宮の奇石(阿呆賢さん/神占石)

今宮の奇石(神占石)
阿呆賢さん/神占石

今宮神社境内にはおもしろい石があります。いわゆる「重軽石」ですが、疫病を退治してくれる今宮神社ですので健康回復を早めてくれるご利益もあります。
願をかけてこの石を撫で、その手で体の悪いところをさすれば病気が平癒するとの言い伝えがあります。


御参拝情報

拝観料
無料
拝観時間
参拝自由
(社務所は9:00~17:00)
所在地
京都市北区紫野今宮町21
Tel 075-491-0082
交通手段
市バス「今宮神社前」下車すぐ
市バス「船岡山」下車徒歩7分

名物あぶりもち

かざりや/あぶり餅実演
一文字屋/あぶり餅
上:かざりや、下:一文字屋

今宮神社東門には2件のあぶり餅屋が向かい合わせで香ばしい香りを漂わせています。本家と元祖の争いでしょうか威勢のいい呼び込みもあり、ついつい足を止めてしまいます。
どちらのお店も価格、餅の本数は同じです。どちらのお店に入ってもはずれと言うことはありません。今宮神社で厄払いしてもらい、帰りがけにはあぶり餅を堪能するのも良いでしょう。

あぶり餅はどちらのお店も、店の前で手焼きを実演されています。おばさんが手で焼いている量がほぼ一人前。

お立ち寄り情報

営業時間
10:00~17:00
(休業日:水曜日)
料金
あぶり餅 1人前(15本)500円
所在地
京都市北区紫野今宮町
Tel 075-491-9402(かざりや)
Tel 075-493-7105(一文字屋和助)

2007年01月10日

大徳寺塔頭

大徳寺塔頭一覧


大徳寺は多数の塔頭が集まる

大徳寺山内拝観寺院
大徳寺山内拝観寺院

大徳寺は臨済宗大徳寺派の大本山で、京都の五山の一つです。
大徳寺の広大な敷地内には20余りの塔頭があります、その中で拝観できる寺院はあまり多くはありません。下に拝観可能寺院を紹介します。
また、現在拝観は許されていませんが、以前公開されていたり、「京の冬の旅」などのイベント時に公開されることがある塔頭も紹介しています。
拝観が行われるときは、このサイトで情報を流しますので拝観チャンスを逃さないようにしましょう。


拝観可能寺院

龍源院(りょうげんいん)

龍源院のお庭
龍源院

龍源院は大徳寺南派の寺院で、重要文化財に指定されている方丈、唐門、表門は創建当時のままで、大徳寺山内でも最古の建物です。
龍源院には珍品も多く収集されており、豊臣秀吉と徳川家康が対局したとされる蒔絵を施した碁盤や、もともと聚楽第にあった阿吽の石庭があります。
2幅で一対となっている掛幅「猿猴図」は、妙心寺・龍泉庵の方丈襖絵「古木猿猴図」を描いた長谷川等伯の作と伝えられます。
(参照:妙心寺・龍泉庵

創建
1502年
能登の畠山義元、豊後の大伴義長らが創建
文化財など
本尊の釈迦如来像、方丈、唐門、表門は重要文化財
長谷川等伯の作と言われる「猿猴図」
豊臣秀吉、徳川家康が対局した蒔絵を施した碁盤や種子島銃もある
拝観料、拝観時間
350円
午前9時~午後4時30分
TEL:075-491-7635

瑞峰院(ずいほういん)

瑞峰院
瑞峰院

戦国大名であった大友宗鱗は、自分の菩提寺として瑞峰院を建立しました。大友宗鱗はキリシタン大名としても知られており、瑞峰院にも7個の石で作られた十字架に見立てた庭があります。
重要文化財に指定された方丈、唐門、表門は創建当時のままを伝えています。境内には大友宗麟夫妻の墓もあります。

創建
1535年
九州の戦国大名、大友義鎮(宗麟)
文化財など
方丈、唐門、表門は重要文化財
閑眠庭(方丈北庭)、独坐庭(方丈南庭)、茶庭(中庭)
三つの枯山水の名庭がある
拝観料、拝観時間
400円
午前9時~午後4時30分
TEL:075-491-1454

大仙院(だいせんいん)

大仙院
大仙院

大仙院は臨済宗大徳寺北派で、大徳寺山内塔頭の中でも特例別格地とされています。
開祖の古岳宗亘和尚は後柏原天皇や多くの公家、武将から帰依された名僧です。その後も多くの名僧を排出し、7代の沢庵宗彭和尚は沢庵漬けでその名を知られています。
大仙院には多くの国宝、重要文化財、美術品があります。特に重要文化財の襖絵は室町期の名作障壁画で相阿弥の山水画、狩野元信の花鳥図、狩野之信の四季耕作図などがあります。

創建
1509年
大徳寺76世住職大聖国師
古岳宗亘禅師が創建
文化財など
本堂は日本最古の方丈建築で国宝
入母屋作りの書院も重要文化財
庭園は枯山水を代表する石庭で特別名勝
拝観料、拝観時間
拝観料:400円 抹茶代:200円
午前9時~午後4時30分
TEL:075-491-8346

大仙院では座禅を体験することが出来ます。詳しくは大仙院座禅情報をご覧下さい

高桐院(こうとういん)

高桐院のお庭
高桐院
高桐院

高桐院は戦国大名で有名な細川忠興(三斎)が、父や弟を開祖として建立した寺院で、細川氏の菩提寺でもあります。
忠興は茶人としても有名で、千利休の七哲の一人とされ、高桐院には千利休ゆかりの品も多くあります。書院は利休の邸宅を移築したもので、書院に続く茶室「松向軒」は秀吉が(1587年)北野神社で開いた大茶会で使われた茶室と伝えられます。
境内には細川忠興や夫人の細川ガラシャの墓もあります。書院の庭は楓を巧みに配し、紅葉の頃は特に美しさが際立ちます。

創建
1601年
江戸初期の武将 細川忠興が建立
文化財など
千利休の邸宅を移築した書院
楓を巧みに配した庭が美しい
中国南宋時代の山水画

通常は非公開の塔頭

黄梅院(おうばいいん)

黄梅院
黄梅院

1563年に黄梅庵として開かれた後、豊臣秀吉、小早川隆景らによって1583年改築され、1588年に黄梅院として大徳寺塔頭となりました。秀吉没後は毛利家の菩提寺となり、今日に至っています。
千利休の作と言われる直中庭があり、茶室「昨夢軒」は伏見城の遺構を移築したものと言われています。

創建
1563年 春林宋俶が開祖
拝観
通常:非公開

興臨院(こうりんいん)

興臨院
興臨院

興臨院は畠山氏が建立した後、前田利家によって再興されました。
方丈は創建後火災に遭いましたが、その後再建されています。表門は創建当時のままで「興臨院の古門」として有名です、方丈玄関の唐門は室町時代の禅宗様式を伝えています。

創建
能登の守護 畠山義総が
大通禅師(小渓和尚)を開祖として建立
拝観
通常:非公開

三玄院(さんげんいん)

三玄院
三玄院

石田三成が浅野幸長、森忠政らと建立した寺院です。 境内墓地には石田三成、森忠政(蘭丸の弟)、古田織部、薮内剣仲(紹智)の墓があります。
この塔頭は拝観が許されることはほとんどありませんが、千利休ゆかりの茶席などが催されることがあります。

創建
1589年浅野幸長、石田三成、森忠政が
春屋宗園を開祖として創建
拝観料、拝観時間
通常:非公開

真珠庵(しんじゅあん)

真珠庵
真珠庵

真珠庵は一休禅師を開祖に建立されました。方丈内部の襖絵は室町時代、桃山時代を代表する曽我蛇足、長谷川等伯の作品と言われています。石組みの配列から「七五三の庭」と呼ばれる庭が方丈の東にあります。
真珠庵は通常は非公開ですが、2007年の「京の冬の旅」で特別公開されました。

創建
永享年間に一休禅師を開祖に創建
応仁の乱で焼失したが、1491年
堺の豪商、尾和宗臨により再興される。
文化財など
大灯国師の墨跡 国宝
長谷川等伯、曽我蛇足の筆による襖絵
拝観料、拝観時間
通常:非公開

芳春院(ほうしゅんいん)

芳春院
芳春院

加賀の前田利家の夫人芳春院が建立した塔頭で、前田家の菩提寺です。
本堂背後にある、呑湖閣は二重の楼閣を有し、金閣寺、銀閣寺と並ぶ楼閣山水庭園です。

創建
1608年前田利家の夫人芳春院が、
玉室宗珀を開祖に建立
拝観料、拝観時間
通常:非公開

2007年01月11日

大徳寺

大徳寺金毛閣(三門)
大徳寺金毛閣(三門)/重要文化財

大徳寺 金毛閣(三門)の逸話

大徳寺山内拝観寺院
大徳寺山内拝観寺院

大徳寺は臨済宗大徳寺派の大本山で、京都の五山の一つです。
広大な敷地には南から北に向かって、勅使門、三門(金毛閣)、仏殿、法堂などが並んでいます。三門(金毛閣)の2階部分は千利休が寄進したのですが、そこに自分の像を置いたとして秀吉に切腹を命ぜられた有名な話があります。
大徳寺には20余りの塔頭があります。そのうち常に公開されている塔頭はわずかです、ただ「京の冬の旅」などイベント開催時に拝観が許される塔頭もあります。塔頭の公開情報はこのサイトでも流しますのでお楽しみに!!

大徳寺山内にある塔頭の情報は次の記事をご覧下さい。
大徳寺塔頭

座禅がしたい方はこちらへ

龍泉庵

龍泉庵
龍泉庵で座禅

大徳寺山内には初心者でも座禅を体験できる寺院があります。
ここで紹介する龍泉庵もその一つです。初心者には座禅が始まる20分前から事前に指導していただけます。朝早いですが、座禅で心を浄めるにはいいですね。
龍泉庵は芳春院のそばにあります。

開催日時
毎週水―日曜日の午前7―8時
毎月1、15、22日と8月休み
費用、連絡先
志納(こころざし)
TEL:075-491-0543
(参照:芳春院

大仙院

大仙院本堂
大仙院で座禅

大徳寺山内塔頭の中でも特例別格地の大仙院で座禅が出来ます。
大仙院では開祖の大聖国師の命日にちなんで毎月24日に御報恩の定例坐禅会が開かれています。また、毎月第4土曜日には土曜禅の会が開かれます。定例報恩坐禅には事前に電話での予約が必要です。

定例報恩坐禅
毎月24日
3月~11月:午後5時~6時
12月~2月:午後4時30分から5時30分
費用 1000円
土曜禅の会
毎月第4土曜日
3月~11月:午後5時~6時
12月~2月:午後4時30分から5時30分
費用 1000円(又は年会費6000円)
連絡先
〒603-8231 京都市北区紫野大徳寺町54-1
TEL 075-491-8346 (9時~4時30分まで)
(参照:大仙院

大徳寺の竹林

大徳寺竹林
大徳寺山内の竹林

大徳寺境内には竹林があります。総門からはいると一番奥、北西方向にその竹林はあります。
大徳寺塔頭の高桐院北側にあるこの竹林を通り抜ける道は、昼間でも薄暗く都会の喧噪を忘れさせてくれます。高桐院に眠る細川ガラシャに思いを馳せ歩いてみたい道です。

(参照:高桐院

精進料理も食べられます

泉仙

泉仙
鉄鉢料理の泉仙

大徳寺山内で精進料理が食べられる泉仙というお店があります。入り口は大徳寺塔頭のひとつ、大慈院の中にありますのでとてもお店があるとは思えません。
泉仙の精進料理は鉄鉢料理といって、僧侶が托鉢で利用する鉄製の丸い鉢をかたどった器に盛られています。戸外での食事も楽しめますのでお天気のいい日にどうぞ。

営業時間
11:00~16:00(無休)
連絡先
京都市北区紫野大徳寺町4
TEL 075-491-6665

おみやげに

大徳寺納豆

大徳寺一久
大徳寺一久

大徳寺に伝わる食べ物に、大徳寺納豆という独特の食べ物があります。
大徳寺の名僧一休禅師が中国の禅僧から教えられたものを大徳寺に伝えたと言われています。大徳寺納豆は現在一般に食べられている納豆とは全く別の食べ物です。色が黒く、塩が利いています。納豆と言うより赤みそに近いかもしれません。



2007年01月13日

建勲神社

建勲神社本殿
建勲神社本殿

建勲神社の見所

建勲神社拝殿
建勲神社拝殿
建勲神社から比叡山を望む
建勲神社から大文字山を望む

船岡山の東南一帯に境内があるのが建勲神社です。通称(けんくんじんじゃ)と呼ばれますが正式には(たけいさおじんじゃ)と読みます。
建勲神社は、明治天皇が織田信長公のお働きに対して「建勲」の神号を与えられ、この神社を別格官弊社としてお祀りされています。建勲神社が鎮座する船岡山東南地区は、豊臣秀吉の頃より織田信長公の霊地として守られてきた経緯があり、明治時代になりその霊地に建勲神社が建てられたのです。
建勲神社の拝殿には、織田信長、木下籐吉郎(後の秀吉)、柴田勝家らの肖像画があります。

正式名称
建勲神社(たけいさおじんじゃ)
社格
別格官弊社
御祭神
織田信長公
お祭り
 7月 1日 例大祭
10月19日 船岡大祭

船岡山は標高45mとあまり高い山ではありませんが、古代の京都盆地の植生がよく残っています。船岡山の名称は聖徳太子の文献にもその名が出てくるなど古くから京都文化の基点でした。
建勲神社の境内からは比叡山や大文字山の眺望が望めます。

織田信長が舞った「敦盛」

織田信長の舞
「敦盛」の一節

桶狭間の合戦で織田信長が舞った「敦盛」の一節が石碑に彫られています。
「人間50年 下天の内をくらぶれば 夢まぼろしの如くなり ひとたび生を得て 滅せぬ者のあるべきか」
この幸若舞曲の「敦盛」の一節は、平家物語から引用されたものです。

御参拝情報
拝観料
無料
拝観時間
参拝自由
所在地
京都市北区紫野北船岡町49
Tel 075-451-0170
交通手段
市バス 建勲神社前 下車

末社 義照稲荷社

末社義照稲荷
末社 義照稲荷

建勲神社境内の北東(丑寅)の鬼門に位置しているのが末社 義照稲荷神社です。
稲荷神社といえば伏見稲荷神社が有名ですが、この末社義照稲荷神社は伏見稲荷大社との関係も深いのです。奈良時代よりこの船岡山一帯や伏見稲荷山一帯は渡来人の秦一族が暮らし稲荷信仰を広めたと言われています。末社義照稲荷神社は秦氏の守護神として、また西陣織などの織物文化の祖神として古くから信仰を集めています。

正式名称
末社 義照稲荷神社(よしてるいなり)
御祭神
宇迦御霊大神(うかのみたまのおおかみ)
国床立大神(くにとこたちのおおかみ)
猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)

2007年01月15日

大徳寺今宮神社地図

大徳寺・今宮神社など紫野周辺地図

京都市内の北西部には紫野と呼ばれる美しい町があります。紫野地区のお勧めスポットは一休さんでおなじみの大徳寺と病を癒すご利益がある今宮神社、織田信長を祀った建勲神社などがあります。

紫野地区への交通手段(アクセス)

京都駅から地下鉄に乗り北大路駅で下車し、北大路駅バスターミナルからバスに乗って大徳寺前、建勲神社前、船岡山前等のバス停で降りるのが一般的です。
乗り換えが面倒だという方は、京都駅から直接バスに乗っても大徳寺前、建勲神社前、船岡山前に行けます。ただ、朝夕のラッシュ時などは少し時間がかかります。

地下鉄・バス利用
地下鉄 JR京都駅~北大路駅
市バス 北大路バスターミナル~大徳寺前、建勲神社前、船岡山前
バス利用
市バス JR京都駅~大徳寺前、建勲神社前、船岡山前

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