メイン

530上賀茂神社 アーカイブ

2009年04月23日

上賀茂神社

上賀茂神社 楼門
上賀茂神社 楼門

上賀茂神社(賀茂別雷神社) 見どころガイド


上賀茂神社 参観ガイド

上賀茂神社 周辺案内
上賀茂神社周辺案内

上賀茂神社は正式名称を「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」といい、京都市内の北部上賀茂の地にあり、神代の時代から信仰を集めています。
上賀茂神社(賀茂別雷神社)は下鴨神社(賀茂御祖神社)と共に、賀茂氏の氏神を祀る神社で、葵祭(賀茂祭)などは賀茂神社両社共同で実施されます。

上賀茂神社の御祭神「賀茂別雷大神」は、母である玉依日売(たまよりひめ)が境内を流れる御手洗川に流れてきた白羽の矢を床に置いたところ懐妊したとされます。玉依日売とその父の賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)は下鴨神社に祀られています。御祭神である「賀茂別雷大神」の「別雷」とは若い雷(神鳴り)という意味もあり、雷を神様と考えていた古来日本人の信仰を伝えています。

御祭神
賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)
創建
(伝)天武天皇の御代7年(678年)
ご神徳
厄除け 雷(いかづち)のご神威により
あらゆる災難を除く厄除けの守護神として信仰されています

方除  都が京都に遷されて以来、
皇城鎮護の神、鬼門の守り神として崇められています
文化財など
本殿 権殿(国宝)
楼門、唐門、西渡廊など多数(重要文化財)
ユネスコ文化遺産「古都京都の文化財」(世界遺産)
拝観料、拝観時間
参観自由
参拝時間 ~PM 5:00
問い合わせ先
京都市北区上賀茂本山339
TEL:075-781-0011/FAX:075-702-6618
駐車場あり  駐車料金30分 ¥100

上賀茂神社では、京都三大祭りの一つ葵祭が催される他、曲水宴、競馬会など多くの祭事が行われます。詳しくは「上賀茂神社 年中行事」をご参照ください。

立砂と細殿

立砂
立砂
細殿
細殿

上賀茂神社の二の鳥居を入ると一番最初に目に入るのが円錐形に整えられた「立砂(たてずな)」です。立砂は細殿前に作られ、神様が最初に降臨された上賀茂神社の北2kmにある神山を模して作られたと言います。
現在でも鬼門や裏鬼門に砂をまき清めるのはこの「立砂」が起源とされています。毎年9月9日に行われる烏相撲(からすずもう)は、立砂の前に土俵を造り児童などが相撲を奉納します。

細殿は皇族方が行幸される際や斎王が到着されたときに使われた殿舎です。寛永5年(1628年)に造り替えられ、重要文化財に指定されています。

縁結びの神 片岡社

片岡社
片山御子神社(片岡社)
五色の鈴・片岡社
五色の鈴・片岡社

片山御子神社(片岡社)は、上賀茂神社の御祭神「賀茂別雷大神」の母君である「玉依比売命」を祀ったお社です。玉依比売命は賀茂族で最も権威の高い女性で、「賀茂別雷大神」に仕えて祭司を司っておられたと言われています。片山御子神社は第一摂社として上賀茂神社の祭礼でも、まず最初に祭りを行うのが恒例になっています。

紫式部が詠んだ和歌の歌碑
紫式部の和歌の歌碑

片山御子神社は「縁結びの神様」としても古来から有名で、紫式部が何度もお参りしたことでも知られています。紫式部は、片岡社にちなんでこんな和歌を詠んでいます。

   ほととぎす 声まつほどは 片岡の
     もりのしづくに 立ちやぬれまし
           (新古今和歌集:第三巻 夏歌)

「和歌の意味」
ホトトギス(将来の結婚相手の声)を待ちわびる間、片岡社の木の下に立ち、
朝露に濡れていましょう。

社格
賀茂別雷神社 第一摂社
御祭神
玉依比売命(たまよりひめのみこと)
ご利益
縁結び、恋愛成就、子授かり

上賀茂神社のお守り

上賀茂神社のお守り各種
上賀茂神社のお守り各種

上賀茂神社(賀茂別雷大神)のご神徳にちなんで厄除けや方除のお守りやお札がたくさん用意されています。さらに、合格祈願、交通安全、縁結び、安産、延命長寿のお守りもあります。

縁結びの絵馬
縁結びの絵馬
十二支のお守り
十二支のお守り

紫式部が縁結びを祈願して上賀茂神社第一摂社の片岡社にお参りしたことに因んで源氏物語の挿絵がある絵馬に願いを書き込み、奉納することが出来ます。(絵馬:500円)

開運厄除けとして十二支(えと)の動物が配された将棋の駒状のお守りもあります。自分の生まれ年のものを身につけていると運勢が開けるとあります。(500円)

上賀茂神社の文化財

上賀茂神社 高倉殿
高倉殿
上賀茂神社 舞殿
舞殿(橋殿)

高倉殿」は一般の参拝者が上賀茂神社本殿や権殿を拝める場所です。ここから先は写真撮影は禁止されています。尚、ご祈祷をお願いすると本殿近くまで入れます。(重要文化財)

上賀茂神社の舞殿は橋殿とも言われ、境内を流れる御手洗川をまたぐように建てられています。夏越大祓(なごしのおおはらえ)のお祭りでは橋殿から御手洗川に人形が流されます。(重要文化財)

上賀茂神社 外幣殿
外幣殿(御所屋)
上賀茂神社 楽屋
楽屋

外幣殿」は上賀茂神社境内(二の鳥居)の外に位置します。上皇の御幸や賀茂祭(葵祭)の一行が到着されるときに使用されます。(重要文化財)

「楽屋」(重要文化財)

渉渓園と山口神社
渉渓園と山口神社
摂社 須波神社
摂社 須波神社

渉渓園」は、山口神社の前にある庭園で古くは神宮寺があった場所です。昭和35年皇族浩宮親王ご誕生を祝い、かつて上賀茂神社で行われていた曲水宴を復活するため平安時代の庭園を模して造られたものです。

須波神社」は、阿須波神、波比祇神、生井神、福井神、綱長井神を祀っている延喜式の古いお社です。(重要文化財)

末社 岩本社
末社 岩本社
手水舎
手水舎

岩本社」は、底筒男神、中筒男神、表筒男神を祀るお社で、海上安全守護の神とされています。

手水舎」の水は、上賀茂神社の御祭神「賀茂別雷大神」が降臨された神山のくぐり水をくみ上げたものです。

上賀茂神社には、ここで紹介していない摂社や末社が多数あります。
詳しくは「上賀茂神社 摂社・末社」を参照ください。


2009年05月19日

大田神社

太田神社 本殿
大田神社 本殿・拝殿

大田神社の見どころ

太田神社のカキツバタ保全
大田沢カキツバタ育成協力

太田神社(おおたじんじゃ)は古くは恩多社(おんたしゃ)とも言われた古い神社で延喜式にも載せられている式内社です。太田神社は上賀茂神社(賀茂別雷神社)の摂社で、上賀茂を開墾して栄えた賀茂氏によって崇敬されました。

御祭神として天鈿女命(あめのうずめ)が祀られています。天鈿女命を御祭神とされている神社の多くは、芸能の神として信仰されています。太田神社も芸事の御神徳があるのかもしれませんが、現在では太田神社東側にある大田の沢に群生する「かきつばた」が有名です。

御祭神
天鈿女命(あめのうずめ)
社格
式内社
上賀茂神社の摂社
文化財など
「大田の沢」野生のかきつばた群生
国の天然記念物に指定

かきつばた群落 (国の天然記念物)

太田神社 カキツバタ2
かきつばた群生山側
大田の沢 かきつばた1
かきつばた群生道側

古代、上賀茂神社や太田神社がある上賀茂の地は沼地で、賀茂氏によって開墾されたと言われています。大田神社の東側には今も約2千平方m2の沼沢地が残り「大田の沢」と呼ばれています。この沢には古代より野生のかきつばたが美しく群生したと言われ、平安時代の和歌の大家で『千載和歌集』の編者として知られる藤原俊成(ふじわら の としなり)も大田神社のかきつばたを歌に詠んでいます。

  神山や大田の沢のかきつばた
   ふかきたのみは 色にみゆらむ

(意味:上賀茂神社の御降臨山である神山の近くにある大田神社のかきつばたに、
ふかくお願いする恋(いろ)は、かきつばたの色のように一途で美しく可憐なんだろう)

カキツバタの見頃は5月上旬から5月中旬頃です。
大田の沢のかきつばたは、古代の京都が湖だった頃の植生を良く残していると認められ、昭和14年に国の天然記念物に指定されました。

御参拝情報

カキツバタ育成協力金
300円
拝観時間
日の出~日没
交通手段
市バス上賀茂神社前下車 徒歩約10分
駐車場
上賀茂神社駐車場利用可

大田神社 行事など

太田神社 拝殿を望む
高い位置にある拝殿・本殿
太田神社 参道2
本殿から参道を望む

大田神社は上賀茂神社の摂社ですが、起源は上賀茂神社よりも古く上賀茂では最古の神社と言われています。平安時代の保安元年には鳥羽天皇が大田神社に来宮され、それ以来天皇家や貴族の信仰を厚く受けられています。
大田神社は4月10日と11月10日に例祭が行われます。また、1月5月9月のそれぞれ10日に御内儀祈願祭が行われ、国家・皇室の繁栄、天皇・皇后両陛下の御身体の御安泰を祈念されます。

行事・お祭り

大田神社 例祭
4月10日 春の例祭
里神楽(ちゃんぽん神楽)が奉納されます。
11月10日 秋の例祭
神楽や火焚祭が行われます。
大田神社御内儀祈願祭
1月10日 御内儀祈願祭
5月10日 御内儀祈願祭
9月10日 御内儀祈願祭
国家・皇室の繁栄、天皇・皇后両陛下の御身体の御安泰を祈祷
幸在祭
2月24日 幸在祭(さんやれさい)
現在の成人式、15歳の元服を神に奉告します。
御田植祭
6月10日 御田植祭(おたうえさい)

2009年05月25日

上賀茂神社 周辺散策

上賀茂神社 二の鳥居横の風流桜
上賀茂神社 二の鳥居横の風流桜

上賀茂神社の桜

上賀茂神社 しだれ桜
参道横のしだれ桜
上賀茂神社 斎王桜
上賀茂神社 斎王桜

上賀茂神社の一の鳥居から二の鳥居までの参道両側は広大な芝生が広がっています。芝生には何本か大きな桜が植えられています。
参道東側にはひときわ大きくピンク色の花をつけたの美しい「しだれ桜」が目に入ります。

一の鳥居側の東側には「斎王桜」があります。斎王とは皇族から未婚の女性から選ばれ、神に身を捧げたと言われます。現在でも、葵祭(賀茂祭)の時斎王代を勤める未婚の女性が選ばれ、御所から下鴨神社、上賀茂神社に使わされ、祭事が行われます。

上賀茂神社 しだれさくら
しだれ桜から一ノ鳥居を望む
上賀茂神社 見返りの桐
上賀茂神社 見返りの桐

上賀茂神社参道の西側には背の高い「見返りの桐」があります。葵祭の時期(5月5日)に加茂競馬(かもくらべうま)が行われます。馬の乗り手は「見返りの桐」で自分の身なりを整えたと言われます。

上賀茂神社 摂社・末社

上賀茂神社には多くの摂社、末社があります。多くは上賀茂神社境内にありますが、摂社でも久我神社のように、1km程度離れた場所にある神社もあります。
上賀茂神社の摂社、末社を紹介します。

摂社(境内)
片山御子神社(式内社/主祭神:玉依比売命)
新宮神社(主祭神:高龍神)
若宮神社(主祭神:若宮神)
奈良神社(主祭神:奈良刀自神)
賀茂山口神社(式内社/主祭神:御歳神)
須波神社(式内社/主祭神:阿須波神、波比祇神、生井神、福井神、綱長井神)
摂社(境外)
大田神社(式内社/主祭神:天鈿女命)
久我神社(式内社/主祭神:賀茂建角身命)
末社(境内)
棚尾社(主祭神:櫛石窓神、豊石窓神)
川尾社(主祭神:罔象女神)
橋本社(主祭神:衣通姫神)
岩本社(主祭神:底筒男神、中筒男神、表筒男神)
山尾社(主祭神:大山津見神)
土師尾社(主祭神:建玉依比古命)
杉尾社(主祭神:杉尾神)
山森社(主祭神:素盞嗚神、稲田姫命、田心姫命)
梶田社(主祭神:瀬織津姫神)
末社(境外)
藤木社(主祭神:瀬織津姫神)
白鬚社(主祭神:猿田彦神)
百大夫社(主祭神:船玉神)
鎮守社(主祭神:大国主神、少彦名神)
福徳社(主祭神:福徳神)
小森社(主祭神:水分神)
半木社(主祭神:天太玉命)
摂社 新宮神社
上賀茂神社 摂社 新宮神社
摂社 奈良神社
上賀茂神社 摂社 奈良神社

上賀茂神社の摂社「新宮神社」は本殿の東側にあります。「新宮神社」へは楼門を入らず、細い脇道を登っていきます。通常は新宮門が閉ざされているので、門から拝むことしかできません。
摂社「奈良神社」は上賀茂神社境内を流れる御手洗川が奈良の小川に分かれた辺りに鎮座しています。奈良神社のすぐ横には拝殿としても使われた「庁ノ舎(ちょうのや)」があります。庁ノ舎は台所としても使われたそうです。

上賀茂神社 末社 藤木社
上賀茂神社 末社 藤木社
藤木社横のクスノキ
藤木社横のクスノキ

境外末社「藤木社」は上賀茂神社の神官が住んでいたという社家が立ち並ぶ明神川の側に鎮座しています。藤木社は明神川の守り神として信仰されています。
藤木社の後方には樹齢500年と言われる楠(クスノキ)の大木があり、遠くからでもよく見通せこの地を示すシンボルとして崇められいます。平成18年には京都市指定の保存樹に指定されています。

上賀茂神社 社家(しゃけ)

上賀茂神社 社家町案内
上賀茂神社 社家町案内

室町時代から上賀茂神社の神官が代々住んでいた住居「社家」がよく保存されています。社家は上賀茂神社の一の鳥居の東側数百mにあり、上賀茂神社から流れ出た奈良の小川が明神川と名前を変えて、各社家の前を流れています。この地域は伝統的建造物群として保存地区に指定されています。

社家の伝統的町並み
社家の町並み
社家の一つ西村家
社家の一つ西村家

社家では明神川の水を廷内に引き入れ、生活用水としたほか、水垢離(みずごり)にも用い、体を清める水としても大切に使われていました。
中でも「西村家」は、社家庭園の様子がよく保存され、この地域の水利用の歴史を現代に伝えます。西村家庭園は有料で見学することが出来ます。
(見学料 大人:500円)

上賀茂神社のおみやげ

おみやげ すぐき
おみやげ すぐき
すぐきのなり田屋
すぐきのなり田屋

上賀茂神社のおみやげとして有名なのが「すぐき」と「やきもち」です。
「すぐき」は京都を代表する漬け物の一つで、その起源は桃山時代まで遡ると言われています。すぐきは上賀茂神社の神官が社家で自家用や贈答用に栽培したのが始まりで、江戸時代まではすぐきの種も漬け方も門外不出で「すぐき」を食べられるのは皇族や公家など上流階級だけという貴重な漬け物でした。明治以降一般農家にもすぐきの種や漬け方が伝わり、一般庶民でも口に出来るようになりました。
上賀茂神社バス停前には「すぐき」を販売しているお店がありますが、社家を散策すると有名店もあります。

やきもちの神馬堂
やきもちの神馬堂
おみやげ やきもち
やきもちの葵家

「やきもち」の歴史は「すぐき」ほどは古くはなさそうです。それでも江戸時代には上賀茂神社の門前であんこが入っていない餅を販売していたようです。江戸中期以降、上賀茂神社で行われる「葵祭」に合わせてあんこを入れたやきもちを販売するようになり、次第に門前菓子として「やきもち」が有名になったようです。
上賀茂神社の「やきもち」として有名な2店があります。一つは「神馬堂」で創業130年という老舗。もう一つは「葵家」で上賀茂神社バス停前にお店を構えています。

上賀茂神社 駐車場

上賀茂神社 駐車場
上賀茂神社 駐車場
上賀茂神社 境内案内図
上賀茂神社 境内案内図

上賀茂神社の駐車場は、自動改札式で参道の東側に整備されています。比較的大きな駐車場なので、お祭りなどの行事がないときは、空きがあります。

利用時間
入場 AM6:00~PM10:00
出場 随時
駐車料金
普通乗用車 30分毎 100円
(PM10~AM6は1時間毎に100円)
収容台数
普通車 約100台
問い合わせ先
上賀茂神社
TEL:075-781-0011

久我神社 摂社

久我神社 鳥居
久我神社 西の鳥居

上賀茂神社の境外摂社である「久我神社」は、上賀茂神社の南西1km程の住宅街にあります。

久我神社 本殿と拝殿
久我神社 本殿と拝殿
久我神社 手水舎
久我神社 手水舎

御祭神
賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)
社格
式内社
上賀茂神社の摂社(境外)

久我神社は延喜式にも記載されている式内社で、「三代実録」の貞観元年(859年)の項に記載があります。現在の本殿、拝殿は江戸時代に建てられたもので、本殿は上賀茂神社と同じ一間社流造で造営されています。拝殿は切妻造りですが、正面が妻側となる特異な建て方です。
古代この付近には「大宮の森」があったとされ、久我神社境内に残る巨木は当時の面影を伝えています。

2009年06月02日

上賀茂神社 地図

上賀茂神社周辺地図

京都市内の北に位置する上賀茂神社周辺は、比較的のんびりした味わいがあります。一の鳥居前には土産物店はありますが、周辺は観光客だけでなく地元の人や学生も多く、住宅街と歴史的建造物が一体となった地域です。
上賀茂神社を観光した後時間があれば、社家の町並みを散策するのもお勧めです。


より大きな地図で 上賀茂神社周辺地図 を表示

上賀茂神社への交通手段(アクセス)

JR京都駅(近鉄京都)から上賀茂神社に行くなら市バス(9系統、快速9系統)を使うと乗り換えなしに上賀茂御薗橋バス停に到着します。阪急電車なら、四条河原町から市バス(37系統)で乗り換え無しに上賀茂御薗橋バス停に到着します。
JR京都駅から地下鉄を利用すると京都市内の交通停滞を避けられるので、比較的速く到着します。地下鉄を利用する時、北大路駅で乗り換える方法と北山駅で乗り換える方法があります。北大路駅の方がバスの接続は便利ですが、北山駅なら上賀茂神社まで距離が短いので、タクシーでもわずかです。
京阪電車なら、出町柳駅から市バス(4系統)を使うと上賀茂神社前まで行くので便利です。

JR京都駅から市バス利用
市バス9、快速9(西賀茂車庫行き)
 京都駅前~上賀茂御薗橋
JR京都駅から地下鉄、市バス利用
地下鉄京都~北大路

市バス37(西賀茂車庫行き)
 北大路~上賀茂御薗橋
阪急河原町から市バス利用
市バス37(西賀茂車庫行き)
 四条河原町~上賀茂御薗橋
京阪出町柳から市バス利用
市バス4(上賀茂神社行き)
 京阪出町柳~上賀茂神社前

上賀茂神社の駐車場は乗用車100台程度が駐車出来る比較的大きな規模があります。大きな行事がなければ、スペースに余裕はあるでしょう。名神高速道路や国道1号線からのアクセスには、京都市内を南北に走る堀川通りを利用するといいでしょう。堀川通りの北の端が賀茂川にかかる御薗橋で、橋を渡ると上賀茂神社に到着します。
(参照:上賀茂神社 駐車場

地図の使い方

観光スポットの詳細を調べる
地図上で示されたスポットガイドにあるリンクを押してください。詳細解説ページが表示されます。
地図を拡大・縮小する
地図の左上にある「+」マークを押すと地図は拡大します。
「-」マークを押すと地図は縮小します
地図を移動したい
地図の左上にある矢印マークを押すと矢印の方向に地図は移動します。また、地図上でマウスのボタンを押し続けて地図を移動させることもできます。

2009年07月11日

上賀茂神社 年中行事

上賀茂神社 細殿と立砂
上賀茂神社 細殿と立砂

上賀茂神社 歳時記


上賀茂神社の祭典や行事

上賀茂神社(賀茂別雷神社)は、下鴨神社と並び京都に平安京が遷都される以前より、山城国の守護神として崇められています。平安時代以降、朝廷からの一層の崇敬を受け、葵祭(賀茂祭)は天皇の勅祭とされました。
上賀茂神社は、境内摂社だけでなく境外摂社も多く、祭典や行事も上賀茂神社境内に止まらず、大田神社久我神社などの祭事も催されます。

節分祭(古神札焼上祭)
日程 2月3日
季節の変わり目の節分に神前に福豆をお供えして厄払いを行います。 当日は、家庭で祀られた御神札などのお焚上げも行われます。
賀茂曲水宴
日程 4月第2日曜
川に盃を流し自分の前に来るまでに和歌を詠むという風雅な催しが曲水宴です。当日は平安時代の衣装をまとった当代一流の歌人による和歌が詠まれます。
競馬会神事
日程 5月5日
舞楽装束を着た乗尻(のりじり)が左右に分かれて、上賀茂神社の馬場で競馳(きょうち)します。この様子は「徒然草」にも記され、京都市登録無形民俗文化財にも登録されています。
葵祭(賀茂祭)
日程 5月15日
葵祭は京都三大祭りの一つで、平安時代から天皇のお使いが下鴨神社、上賀茂神社に使わされる官営の行事です。平安時代の装束に身を包んだ雅な化粧行列が賀茂祭の見どころ。行列は京都御所を出発し、下鴨神社に立ち寄ったあと、上賀茂神社に向かいます。
夏越祓式(人形流し)
日程 6月30日
年の前半の厄を祓う夏のお祓い神事を「夏越の大祓え」といいます。当日は境内に設けられた茅の輪くぐりが催され、夜には人々の罪や汚れが書かれた人形(ひとがた)を奈良の小川に流す「人形流し」が行われます。
烏相撲
日程 9月9日
上賀茂神社の守り神八咫烏にちなんで「烏相撲」と名付けられた児童による相撲が奉納されます。

夏越祓え(茅の輪くぐり)

夏越祓神事に使われる茅の輪
夏越祓え神事の茅の輪

日本中の神社で行われる「夏越祓(なごしのはらえ)」が上賀茂神社でも行われます。
大祓えは半年に一度、6月の晦日(30日)と12月の大晦日(31日)に行われる神事で、6月の大祓えは「水無月大祓式」とも「夏越しの大祓え」とも言われます。
上賀茂神社の夏越祓でも、境内中央に茅の輪が設けられ、神職による神事の後参拝者も茅の輪くぐりを行って、半年間の厄払いと次の半年の無病息災を願います。
夜の8時からは神職が橋殿より人々の罪や穢れを移した人形を奈良の小川に流す「人形ながし」が行われます。

日程
6月30日
当日スケジュール
AM 10:00 夏越神事(茅の輪くぐり)
PM 8:00 人形ながし
茅の輪をくぐる女性
境内に設けられた茅の輪をくぐる女性
雨模様でも参拝客は絶えない
雨模様でも参拝客は絶えない

上賀茂神社の茅の輪くぐりも他の神社と同じく、正しくは「左廻り、右廻り、左廻り」と合計三回くぐります。また、茅の輪をくぐるときは
みな月の なごしの祓へするひとは ちとせのいのち のぶといふなり
という歌を唱えるのが習わしと言われています。
この歌も他の神社と変わりませんね。
(参照:天神さん歳時記

人形ながしが行われる橋殿と奈良の小川
人形ながしが行われる橋殿と奈良の小川
人形と車形
紙で作られた人形と車形

上賀茂神社では、夏越神事のクライマックスとして幻想的な人形流しが行われます。人々が自分の罪や穢れ移した紙でできた人形を奉納し、それを神職が祝詞を唱えながら境内を流れるならの小川に流します。
人形は当日一体100円で受け付けてもらえます。人形には氏名と年齢を書き、体を撫でて息を吹きかけておきます。こうすると自分の罪や穢れが人形に移ってくれるということです。


About 530上賀茂神社

ブログ「京都おもしろスポット」のカテゴリ「530上賀茂神社」に投稿されたすべてのエントリーのアーカイブのページです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のカテゴリは500妙心寺です。

次のカテゴリは550下鴨神社です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。