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2009年04月 アーカイブ

2009年04月06日

平野神社

平野神社 本殿
平野神社本殿

平野神社 見どころ

平野神社 境内案内図
平野神社 桜珍種案内図

平野神社は、平安京遷都に伴い平城京の今木大神(いまきおおかみ)・久度大神(くどおおかみ)・古開大神(ふるあきおおかみ)を遷座・勧請したのに始まります。創建「延暦13年(794年)」当時は1.5Km四方と御所に匹敵する広さがありましたが、現在は東西200m前後となっています。
平野神社の神紋は桜です。起源は平安中期、花山天皇が境内に数千本の桜を植えたことに始まります。江戸時代には「平野の夜桜」として全国的にも桜の名所として知られ、毎年4月10日には平野桜祭り(桜祭神幸祭)が行われます。平野神社は桜の珍種が多く現在は50種約400本の桜が植えられています。

御祭神 四座
第一殿 今木皇大神 -- 源気新生、活力生成の神
第二殿 久度大神  -- 竈・台所・食事の神
第三殿 古開大神  -- 邪気を振り開く平安の神
第四殿 比賣大神  -- 生産力の神
創建
延暦13年(794年)
文化財など
本殿 重要文化財
平野神社のお祭り
4月10日 桜祭神幸祭(桜花祭)- 平野桜祭りとして大勢の人で賑わう

平野神社 ライトアップなど

ライトアップ期間
3月25日~4月19日
拝観時間
6:00~17:00 通常
日没~22:00 ライトアップ期間
所在地
〒603-8322 京都市北区平野宮本町
Tel 075-461-4450
交通手段
市バス 205、50、15、55
   「衣笠校前」下車徒歩1分
駐車場
平野神社の東大鳥居脇に10台程度収容出来る駐車場があります。
小さな駐車場なので、桜のシーズンはすぐに満車となります。

平野神社 桜写真集

平野神社は平安時代の中ごろ花山天皇により境内に数千本の桜が植えられました。これを起源に毎年4月10日に桜祭神幸祭(臨時勅祭)が開かれ、現在は桜花祭として親しまれています。

平野神社 神門
平野神社 神門
神門横の魁桜
神門横の魁桜

平野神社神門の南側に早咲きの「魁桜」があります。魁桜は平野神社を代表する名桜で一重のしだれ桜です。

平野神社 紅しだれ桜
拝殿横の紅しだれ桜
拝殿から神門を望む
拝殿から神門を望む

拝殿の北側にはひときわ大きな紅しだれ桜があります。拝殿ではライトアップ期間に桜コンサートなども開催されます。

平野神社 西大鳥居
平野神社 西大鳥居
夜桜準備中
夜桜準備中

西大路通りに面しているのが西大鳥居です。西大鳥居から本殿に向かう道は夜桜を楽しむ夜店が立ち並んでいます。

平野神社 珍しい桜

平野神社は珍しい種類の桜が見られることでも有名で、境内には50種約400本の桜があります。中には平野の名前が付けられた桜もあります。多くの種類の桜が植えられているため3月下旬から4月下旬まで、約1ヶ月間お花見が楽しめます。

魁桜(さきがけさくら)
開花時期 - 3月28日頃
平野神社の代表的な桜です。花は白く、一重の枝垂れ。
寝覚桜(ねざめさくら)
開花時期 - 4月 5日頃
花は白色の一重で、葉が茂ると同時に開花します。
寝覚桜も平野神社を代表する桜です。
胡蝶桜(こちょうさくら)
開花時期 - 4月 8日頃
花は淡紅色の大輪で満開時には、蝶が飛んでいるように見える桜です。
嵐山桜(らんざんさくら)
開花時期 - 4月10日頃
花は紅白色で五弁の一重咲き、山桜系の里桜です。
虎の尾桜(とらのおさくら)
開花時期 - 4月15日頃
花は白色で花梗短く枝に直接咲きます。
虎の尾のような縞模様が見られます。
平野妹背桜(ひらのいもせさくら)
開花時期 - 4月15日頃
花は淡紅色で、花柄の先に2つのかわいい実がつきます。
平野妹背桜も平野神社を代表する桜です。
御衣黄桜(ぎょいこうさくら)
開花時期 - 4月20日頃
花は黄緑色で花弁に濃い緑色と紅色の線があります。
松月桜(しょうげつさくら)
開花時期 - 4月20日頃
花は大輪で最初淡桃色で次第に白色に変わります。
手弱女桜(たおやめさくら)
開花時期 - 4月20日頃
花は濃淡紅色で葉の薄黄緑と良く合います。
手弱女桜も平野神社を代表する桜です。
突葉根桜(つくばねさくら)
開花時期 - 4月20日頃
菊のようにたくさんの花びらをつけます。
最初は小さく咲きますが、最後には大輪になります

平野神社 おみやげ

桜で有名な平野神社なので、桜に関わるおみやげがたくさんあります。「開運桜」という名称で桜の塩漬けもあります。

おみやげ 桜はちみつなど
桜はちみつ、絵はがきなど
桜をかたどったキーホルダーなど
桜を象ったキーホルダーなど

桜の蜜を集めた珍しい桜はちみつがありました。ただし、この蜂蜜は平野神社の桜ではなく奥会津のものです。

平野神社のお守りやお札など
お守りやお札など
富岡鉄斎の宝船
富岡鉄斎の宝船

なぜが富岡鉄斎の絵が飾られています。この絵のレプリカもおみやげとして売られているようです。


2009年04月23日

上賀茂神社

上賀茂神社 楼門
上賀茂神社 楼門

上賀茂神社(賀茂別雷神社) 見どころガイド


上賀茂神社 参観ガイド

上賀茂神社 周辺案内
上賀茂神社周辺案内

上賀茂神社は正式名称を「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」といい、京都市内の北部上賀茂の地にあり、神代の時代から信仰を集めています。
上賀茂神社(賀茂別雷神社)は下鴨神社(賀茂御祖神社)と共に、賀茂氏の氏神を祀る神社で、葵祭(賀茂祭)などは賀茂神社両社共同で実施されます。

上賀茂神社の御祭神「賀茂別雷大神」は、母である玉依日売(たまよりひめ)が境内を流れる御手洗川に流れてきた白羽の矢を床に置いたところ懐妊したとされます。玉依日売とその父の賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)は下鴨神社に祀られています。御祭神である「賀茂別雷大神」の「別雷」とは若い雷(神鳴り)という意味もあり、雷を神様と考えていた古来日本人の信仰を伝えています。

御祭神
賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)
創建
(伝)天武天皇の御代7年(678年)
ご神徳
厄除け 雷(いかづち)のご神威により
あらゆる災難を除く厄除けの守護神として信仰されています

方除  都が京都に遷されて以来、
皇城鎮護の神、鬼門の守り神として崇められています
文化財など
本殿 権殿(国宝)
楼門、唐門、西渡廊など多数(重要文化財)
ユネスコ文化遺産「古都京都の文化財」(世界遺産)
拝観料、拝観時間
参観自由
参拝時間 ~PM 5:00
問い合わせ先
京都市北区上賀茂本山339
TEL:075-781-0011/FAX:075-702-6618
駐車場あり  駐車料金30分 ¥100

上賀茂神社では、京都三大祭りの一つ葵祭が催される他、曲水宴、競馬会など多くの祭事が行われます。詳しくは「上賀茂神社 年中行事」をご参照ください。

立砂と細殿

立砂
立砂
細殿
細殿

上賀茂神社の二の鳥居を入ると一番最初に目に入るのが円錐形に整えられた「立砂(たてずな)」です。立砂は細殿前に作られ、神様が最初に降臨された上賀茂神社の北2kmにある神山を模して作られたと言います。
現在でも鬼門や裏鬼門に砂をまき清めるのはこの「立砂」が起源とされています。毎年9月9日に行われる烏相撲(からすずもう)は、立砂の前に土俵を造り児童などが相撲を奉納します。

細殿は皇族方が行幸される際や斎王が到着されたときに使われた殿舎です。寛永5年(1628年)に造り替えられ、重要文化財に指定されています。

縁結びの神 片岡社

片岡社
片山御子神社(片岡社)
五色の鈴・片岡社
五色の鈴・片岡社

片山御子神社(片岡社)は、上賀茂神社の御祭神「賀茂別雷大神」の母君である「玉依比売命」を祀ったお社です。玉依比売命は賀茂族で最も権威の高い女性で、「賀茂別雷大神」に仕えて祭司を司っておられたと言われています。片山御子神社は第一摂社として上賀茂神社の祭礼でも、まず最初に祭りを行うのが恒例になっています。

紫式部が詠んだ和歌の歌碑
紫式部の和歌の歌碑

片山御子神社は「縁結びの神様」としても古来から有名で、紫式部が何度もお参りしたことでも知られています。紫式部は、片岡社にちなんでこんな和歌を詠んでいます。

   ほととぎす 声まつほどは 片岡の
     もりのしづくに 立ちやぬれまし
           (新古今和歌集:第三巻 夏歌)

「和歌の意味」
ホトトギス(将来の結婚相手の声)を待ちわびる間、片岡社の木の下に立ち、
朝露に濡れていましょう。

社格
賀茂別雷神社 第一摂社
御祭神
玉依比売命(たまよりひめのみこと)
ご利益
縁結び、恋愛成就、子授かり

上賀茂神社のお守り

上賀茂神社のお守り各種
上賀茂神社のお守り各種

上賀茂神社(賀茂別雷大神)のご神徳にちなんで厄除けや方除のお守りやお札がたくさん用意されています。さらに、合格祈願、交通安全、縁結び、安産、延命長寿のお守りもあります。

縁結びの絵馬
縁結びの絵馬
十二支のお守り
十二支のお守り

紫式部が縁結びを祈願して上賀茂神社第一摂社の片岡社にお参りしたことに因んで源氏物語の挿絵がある絵馬に願いを書き込み、奉納することが出来ます。(絵馬:500円)

開運厄除けとして十二支(えと)の動物が配された将棋の駒状のお守りもあります。自分の生まれ年のものを身につけていると運勢が開けるとあります。(500円)

上賀茂神社の文化財

上賀茂神社 高倉殿
高倉殿
上賀茂神社 舞殿
舞殿(橋殿)

高倉殿」は一般の参拝者が上賀茂神社本殿や権殿を拝める場所です。ここから先は写真撮影は禁止されています。尚、ご祈祷をお願いすると本殿近くまで入れます。(重要文化財)

上賀茂神社の舞殿は橋殿とも言われ、境内を流れる御手洗川をまたぐように建てられています。夏越大祓(なごしのおおはらえ)のお祭りでは橋殿から御手洗川に人形が流されます。(重要文化財)

上賀茂神社 外幣殿
外幣殿(御所屋)
上賀茂神社 楽屋
楽屋

外幣殿」は上賀茂神社境内(二の鳥居)の外に位置します。上皇の御幸や賀茂祭(葵祭)の一行が到着されるときに使用されます。(重要文化財)

「楽屋」(重要文化財)

渉渓園と山口神社
渉渓園と山口神社
摂社 須波神社
摂社 須波神社

渉渓園」は、山口神社の前にある庭園で古くは神宮寺があった場所です。昭和35年皇族浩宮親王ご誕生を祝い、かつて上賀茂神社で行われていた曲水宴を復活するため平安時代の庭園を模して造られたものです。

須波神社」は、阿須波神、波比祇神、生井神、福井神、綱長井神を祀っている延喜式の古いお社です。(重要文化財)

末社 岩本社
末社 岩本社
手水舎
手水舎

岩本社」は、底筒男神、中筒男神、表筒男神を祀るお社で、海上安全守護の神とされています。

手水舎」の水は、上賀茂神社の御祭神「賀茂別雷大神」が降臨された神山のくぐり水をくみ上げたものです。

上賀茂神社には、ここで紹介していない摂社や末社が多数あります。
詳しくは「上賀茂神社 摂社・末社」を参照ください。


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